ロードバイクは実際に乗ったことのある人にしかわからない魅力がある。その魅力の1つが、自転車の持つ美しさである。その美しさの根源は人力で動く乗り物であるという点である。今の世の中で人力で動く乗り物は自転車である。しかも時速30キロを超えるスピードが出る。人力でペダルを踏み、風を切って走る自転車の美しさの全てが、ロードバイクにはあるのである。部屋に盆栽を飾るように、ロードバイクをマンションの室内に飾っている人もいる。スタンドがないので、壁に立てかけておくその姿は自転車好きの人にはたまらないのである。ロードバイクのもう一つの魅力は、1人で楽しむことができるということである。今の世の中、スポーツと言われるもので1人で楽しむことができるものは、それほど多くはないのである。マラソンにしても他者との競争というグループスポーツである。しかしロードバイクはその日の気分で、自分の行きたい場所へ1人で行くことができる。そこには何の制約もない自由さがある。この自由さこそが、ロードバイクの最大の魅力である。またグループで楽しむことができるのも、特徴である。1人とは違ってチームワークを保ちながら遠出をする楽しさもまた、自転車ならではの楽しみ方である。ちなみに自転車のショップには、チームを組んで定期的にツーリングにでかける催しを行っているところもある。このように人それぞれの楽しみがあるのがロードバイクの良さであるが、別の側面から眺めると健康にも良いというメリットがある。運動不足を解消できるのである。自転車を漕ぐという動作は最も効率の良い有酸素運動なので、サラリーマンなどのようにデスクワークの多い仕事をしている人間にとっては、かっこうの乗り物なのである。週末になると愛車に乗って遠出をする中年の姿をよく見かけるが、趣味と健康を両立させている典型的な姿である。もう一つの楽しみ方として、本体を分解して輪行袋に入れて列車で地方へ行き、そこからツーリングを楽しむという方法もできる。車に乗せて長距離を移動すれば、北から南まで自由に土地を選んでツーリングを楽しむことができるし、海外でもそれは可能である。スポーツには色々ある。ジョギングもウォーキングも自分の力で自由に走れるし、歩ける。しかもそれらのスポーツはほとんどお金がかからないのである。それに対してロードバイクは初期費用がかなり必要となる。初心者でも最低10万円の製品は必要だし、上を見れば切りがないほど高い製品もある。しかもメンテナンスの費用もバカにならないのである。それでも愛好者が増えているというのは、それだけ魅力がある証拠である。1度でも風になった経験のある者は、その魅力から逃れられないのである。
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